右が今まで使っていた溶接面で、1992年(今から25年も前)にウチがアルゴン溶接を始める時に買ったやつです
これはスウェーデン製スピードグラスという面です、スクリーンの色が変わっている所が遮光視野面積で106mmX55mmが広くソーラー液晶自動遮光面で当時は最先端のハイエンドモデルでこの溶接面しかありませんでした当時の定価は10万越えですが7万円程で購入しました(同社のシリーズで視野面積が小さく4万と低価格の面もありましたが)
現在ではこのような自動面はスタンダードになり、今や国産の普通面(自動遮光じゃない面)より安くネットで¥1,980で売られている物もあります(当然、中華製で視野面積80X40くらいのやつです)エエか悪いんかは使った事が無いので何ともい言えませんが視野面積が狭いのは確かです
日本製自動遮光面はやはり高く定価は2~6万円くらいでネットでは1~4万くらいで売られています、それでもこのスピードグラスと比べ性能が高くなって価格も半額以下になっています
人によってはこの自動面ではなく昔からある遮光窓だけを手で開いたり閉じたりする面を使っていますが、これのメリットは電子構造ではなく作りがシンプルでまず壊れる事がなく数千円と安価な事、窓部だけを手で開閉させる小さな動作なので、自動面と違い面全体を手で持ち上げ下げする大きな動作をしなくて済むので面のすぐ前にある溶接物に不用意に面のアゴ部や手が当たってワークが動いたりするのを防ぐ事ができるので好んで使う人がいます
デメリットは棒を持つ手で都度に遮光窓の上下動作しなければいけない事、視野面積が狭く偏光ガラスの濃度が濃い為、暗くて目が慣れなければ見難く、低電圧溶接には濃度の薄い物に替なければいけません、自動面の場合は濃度をスイッチ1つで即変える事できます
今回清水の舞台から飛び降りて買ったのは国産メーカーのイクラ精機製自動遮光面ラピッドグラスというやつで、他に類を見無い視野範囲の大きさ(95mmX85mm)でこれもハイエンドモデルを購入
溶接で飯食ってるからこれだけはエエもん買うとかなアカンからねぇ~
ウチはものすごく目が悪いので視野が小さく濃度が濃いのは見え難くハッキリ見えないとアルミでさえ溶接ができないんです(だからTIGでマフラーが作れないのよ)
25年間ありがとうスピードグラスさん(壊れた訳でないので捨てないョ)
オリジナルのスーパーモンキーのステッカーが貼ってあるのにぃ~
惜しいかな世代交代ですね